食に支配されるようになった日々
それから段々と食べたい欲求が抑えられないようになっていきました。
友達と会っていても、仕事をしていても
〈家に帰ったら何を食べよう、今日は600キロカロリーすでに摂取しているから残り600〜800キロカロリー以内にしないと〉
など、何を食べるか、決めたカロリー以内で食べれるものをずっと考えるようになりました。
この時私は1人暮らしをしていて、食べものを家に買い置きするのをやめていました。
食べないようにする為にです。
なので、友達やお客さんからたまにお菓子などのお土産をもらうと、食べちゃったらどうしよう…太っちゃう…カロリー調べとこう、え、カロリー高いじゃん、食べちゃだめだ。
…とお土産さえも恐怖に変わっていきました。
友達とランチ、飲み会、誕生日、
食事を伴う交流は私にとってはとても勇気のあるイベントになっていきました。
カロリーが分からない食べ物が沢山あるからです。
でもカロリーを気にしている姿なんて誰にも見せたくなかったのでそういう場では人並みに食べていました。
でも家に帰ってくると食べてしまった罪悪感にさいなまれ、いつしか罪悪感までもなかったことにしようと、そのストレスを打ち消そうとしてその一瞬だけでも罪悪感から逃げたい一心でスーパーやコンビニをはしごしてまで食べ物を買いにいき過食するようになりました。
無心で食べている間だけ幸せを感じるようになっていたのです。
お腹がパンパンで動けなくなるまで食べ、そのまま眠りについて、起きたときハッとしてどん底まで落ち込む…
そしてまたカロリー制限を始める。
食べることに支配された生活になりました。