「辞めたい」とやっと言えたとき
それから過食するのが毎日になっていきました。
もう限界でした。
当時の精神状態のままスナックで働くことはもうできないと思うようになりました。
それなのに私はどうしても「辞めたい」の一言が言えませんでした。
新しく働いてくれる女の子も中々いなく、私がいなくなったらママが大変になる。
そして何よりママにはお世話になってるのに裏切りたくない。
そしてこの時はママにも頼りにされていて「チーママになってくれることを考えて欲しい」と言われてました。
その言葉は必要とされたい実感がほしい私にはとても嬉しかったんです。
でもママの必要として頼りにしていてチーママになってほしい私は一人一人にキャラを変え、気が利いていて万人受けする、作られた私でした。(これも当時の思い込みです。理想の自分を自分に押し付けていただけでした。)
毎日過食するようになり、酔っ払わないと接客できないようになり、泥酔してお客さんに暴言まで吐くようになり、作られた私は崩壊していきました。
そしてやっと「もう限界です。辞めたいです。」とお店が終わってから酔っ払った勢いで言いました。泣きながら「すみません…」と謝りました。