何も予定のない日=過食
今は自粛中とGWで家で過ごしている方が沢山いると思います。
みなさんはどんな風にお家で過ごされていますか?😊
摂食障害だった時は、何も予定のない時間が不安でした。
何もすることがないと過食してしまう恐怖があったからです。
過食しないように予定を詰め込むことをずっとしてきました。
友達と予定がない時は少しでも消費カロリーを減らす為に歩いて1時間かかるお店までショッピングしたり、お腹すいているのに我慢してカロリーの低いもの(糖質0で低カロリーの豆腐麺やおでんのこんにゃくと大根、サラダチキンなど)を食べていました。
疲れてるのに歩き続け、ヘトヘトになって帰ってきたら今日食べたカロリーを計算し、1時間以上お風呂に入ってまたカロリーを消費する。
過食も我慢して自分の決められたカロリー内の食事ができて、沢山歩いたり沢山ストレッチしたり多目にカロリーを消費できた気分になれた日だけ自分を許すことができていました。
でも、それを無理やり続けて、過食が酷くなりました。
何ひとつ自分を楽しくさせてあげたり、休ませてあげたり、心地よくさせてあげることをせず、いじめ続けていたからです。
本来ならば予定のない休日は自分のしたいようにできる日です。疲れた体を癒してあげる日です。
でも私は太らないように、痩せるために、過食しないように考えて自分に(〜しなければいけない)と自分にキツイ指示をする日でした。
本来ならばショッピングは自分のときめくものを探して買ったり、好みの服を買ったり、楽しいものです。
でも私は「ショッピングでも歩いて見たりするからこのくらいのカロリー消費するよな。この服は可愛いけど太ってみえるから着れないな。」など痩せることだけを頭で考えながら行動していたので心がまったく動いていませんでした。
何一つ楽しくありませんでした。
本来ならば食事は自分の食べたいものを美味しく食べて満たされるものです。
でも私は美味しさより、自分の食べたいものより、カロリーだけを見てただただもくもくと太らないように食べていました。
美味しく食べたい気持ちを無視して満たされるはずがありません。
本来ならばお風呂は1日の疲れを癒し、すっきりさっぱりして心地よくなるものです。
でも、私はもう暑いし早くお風呂出たいのに、カロリーを少しでも消費する為に真っ赤になってのぼせるほど長時間お風呂に入っていました。お風呂上がった後は、少しでも食べたい気持ちをごまかす為にタバコをガバガバ吸って、炭酸水を飲んで、その後ストレッチをしてまたカロリーを消費していました。
心と体に良いはずがありません。
自分の気持ちや体の声をごまかし続けていました。
摂食障害の方で何も予定のない日って、とてもソワソワする日だと思います。
過食する自分を許してあげて下さい。
過食しないようにと思ってする行動は過食を更に悪化させます。
その時その時の自分の気持ちを無視せず、心地よくなる事を少しでも意識してみて下さい。
過食して罪悪感でいっぱいになって絶望的になったとしても、過食した自分を許せたら、第一歩踏み出せているんです。
光が見えなくても、自分を許し続けて、許せない自分も認めてあげて下さい。
そして行きたくない場所、したくない事、好きだけど会うと疲れる友達、そういうものから距離をおく自分を認めてください。
今は、予定のない日、何もすることがない日、何もやる気にならなかったらぐーたらして、怠けても、暇でお菓子ばっかり食べ続けても、満たされています。
自分で自分を愛し、認めることができているからだと思います。
自分の気持ちをしっかり感じて、認め、許していると自然とやる気もみなぎり、エネルギーが高まります。
すると楽しく家事育児ができます。笑
夫にも子どもにも優しくできます。笑
私は単純だからなのかもしれませんが笑
でも人ってシンプルです。
好きなことできたら楽しくなるし、褒めてあげれば嬉しくなるし、疲れてたら休ませてあげれば疲れはとれます。
そして泣きたい時は泣く、落ち込んだら落ち込む自分をとことん許す、イライラしたらイライラする自分を許す、その時その時の感情に向き合ってあげる。
そして、初めて自分以外の人にも優しくできます。
人に優しくしたいと頑張る前に
まず自分で自分を認め、満たすことから始めてみましょう。
今からでも始めて下さい。
私はこれを摂食障害が治った今も継続しています。
自分にできる限りのおもてなしをしてあげましょう。
心がけたこと。小さいことの積み重ねがやがて大きな変化になる。
ダメな自分も許す。自分を受け入れる本当の意味
小さな小さな光が見えた気がした。
「もう辞めたいです。」
そうママに伝えた時のママの反応は確かにガッカリしているようでした。
でもその時の私の悪酔い具合や
顔の表情の疲れ具合などを間近で見ていたので
「分かったよ。あなたの人生だもんね。みんながどんどん辞めてく中あなたはずっとお店に協力してくれたのに、私には辞めたいあなたを止めることなんてできない。」
そのような事を言われたように覚えています。
自分が思っていた想像を超えてママは優しく受け入れてくれました。
私は「辞めたい」と伝えてからお店の忙しさが少し落ちつく3ヶ月後に辞めることにしました。
少しだけ気持ちがほっとしたように感じました。
次の仕事をお店辞めるまで探さないとと思いました。
この時はまだまだ過食が止まりませんでしたが、なんとなくだけど、もうこのまま摂食障害に振り回される人生ではなくなる。少しずつ良くなる気がする。と小さな小さな光が見えたような気がしました。
次の記事では食べ続けた結果、ダイエットを辞めて、調整することを辞めて、過食してしまう自分を許し体の声を聞き続けた結果どうなったのか書いていこうと思います。
「辞めたい」とやっと言えたとき
それから過食するのが毎日になっていきました。
もう限界でした。
当時の精神状態のままスナックで働くことはもうできないと思うようになりました。
それなのに私はどうしても「辞めたい」の一言が言えませんでした。
新しく働いてくれる女の子も中々いなく、私がいなくなったらママが大変になる。
そして何よりママにはお世話になってるのに裏切りたくない。
そしてこの時はママにも頼りにされていて「チーママになってくれることを考えて欲しい」と言われてました。
その言葉は必要とされたい実感がほしい私にはとても嬉しかったんです。
でもママの必要として頼りにしていてチーママになってほしい私は一人一人にキャラを変え、気が利いていて万人受けする、作られた私でした。(これも当時の思い込みです。理想の自分を自分に押し付けていただけでした。)
毎日過食するようになり、酔っ払わないと接客できないようになり、泥酔してお客さんに暴言まで吐くようになり、作られた私は崩壊していきました。
そしてやっと「もう限界です。辞めたいです。」とお店が終わってから酔っ払った勢いで言いました。泣きながら「すみません…」と謝りました。
スナックで自分を偽り無理をし働き続けた結果
当時私はスナックで6年程働いていました。
段々と夜の世界で働きたいという女の子が少なくなってきた時期だったので一緒に働いていた女の子は次々と辞めていき、私とママ2人で営業する時期もありました。
私の働いていたスナックはキャバクラやクラブと違って給料は夜にしては低めです。シャンパンバックもありません。同伴バックは少ないけれどありました。
指名制でもないお店で私はママに認められたい、役に立つと思われたい気持ちが強く、最低でも週に3回は同伴していました。
お客さんにお店に来てもらうためにママと一緒なら朝の5時までアフターとかもザラにありました。
お客さんはお酒を飲むと癖が強くなる人が多く、お尻や脚や胸など平気で触ってきます。
それを毎日毎日笑いながらかわしてました。
お客さんに合わせた接客をするので、お客さんごとにキャラを変え、嘘だらけの会話をし、頭はよくなかったので常に明るくてノリよくていつも笑ってる、そして色恋もする、体の関係をもったりは絶対になかったけど、お客さんが帰るときはお店があるビルの下まで見送りするのでエレベーターの中ではお客さんと2人きりになることも多く、2人きりになると無理やりキスしてくるおやじもいて、それも笑いながらかわしたりしてました。
本当は嫌だったのに。
気持ち悪くてしょうがなかったです。
それでも夜働いている以上しょうがない。
別に私は平気。と感情に蓋をして働いていました。
基本お客さんはお酒を一緒に飲んでくれる女の子が好きです。そしてママも売り上げになるからお酒は沢山飲んでほしいと思ってます。(これは私の思い込みです。出来る限りで良かったのに、私は自分の限界が分かりませんでした。)
お客さんのボトルを早くなくして次のボトルを入れてもらうために、私はガバガバお酒を飲んでいました。ワインやシャンパンは高めの料金設定なので好きでもないワインをワイン好きなキャラに自分自身を変えてワインばかりガバガバ飲んでました。
忙しい時期になると毎日毎日酔っ払って、毎日毎日嘘で塗り固められた会話をし、自分の気持ちを抑えこみ、それを何年も続けていました。
そんな生活をずっと続けていると本当の自分が分からなくなっていきました。
完全にキャパオーバーな生活を続けてたのに、まだまだ足りないと頑張り続けていました。
何の為だったのか?
「ママや他の誰かに認められたい。
お客さんに気に入られない、好かれない自分ではいたくない。
気が利かない奴と思われたくない。」為にでした。
そして夜の世界で働く女の子は商品として扱われます。細くて可愛い子にやっぱりお客さんは喜びます。
お客さんが喜びリピートに繋がるとママも喜びます。そんな思いもあり、私はどうしても痩せていないといけないと思っていました。
「細いね。スタイルいいね。可愛いね。」この言葉が認められているという感覚に繋がっていました。
可愛くないといけない。私はブスだからメイクで少しでも可愛いくしないと。と三時間もかけて化粧してから出勤するようになりました。少しでもアイラインが上手くひけなかったりすると何度も何度もやり直し何度も何度も病的に鏡で確認していました。
何度直しても自分の顔がブスにしか見えなくて消えたくなることも多くなりました。
偽りの自分を作り続け本当の自分を恥ずかしいと隠し続けていました。
女性だったら可愛いって思われたい気持ちは誰しもあると思いますが、この時のわたしのこの気持ちは異常でした。
他の誰かに褒められたいと認められたいと思うばかりで自分で自分のことを褒めてあげることはしませんでしたし、そんなこと考えたことすらありませんでした。
自分の良さを見ずにダメなところを無意識に探しそれを治そうと必死でした。
理想の自分を自分に押し付け、それができないと自分を責めていました。
完全に他人軸で生きていたのです。
誰かにダメ出しされないように。
誰かに褒めらるように。
誰かに認められるように。
自分以外の誰かがいつも基準としてありました。
そんな感じで他人軸で自分の感情に蓋をして生きていく…そんな生活が続いて、摂食障害になり、しまいにはお酒を飲まないと接客できないようになり記憶をなくすほど酔っ払い、お客さんに暴言を吐くようになってしまったのです。
「さわんじゃねーよ、てめーまじできもいんだよ。」など…ここでは書けないくらい酷い汚い言葉を吐くようになっていました。
記憶をなくすほど酔っ払っていたので後からママに聞いた話しです。
感情を無視して溜め込んで蓋をしていてもずっと蓋をしめていられることはありませんでした。
必ず溢れだしてしまいます。
溢れ出した感情はずっと無視されていた感情は自分が思ってる以上に傷ついていました。怒りとして溢れだし、止まりませんでした。
他人に認められたい褒められたい役に立ちたい想いは誰しもがあると思います。でもまずは自分で自分を認め受け入れて褒めてあげないといつまでたっても誰かに認められたい褒められたいと求めるばかりになってしまいます。
そしてそんな生活が続いてまたまた泥酔して家に帰ってきたとき、酔っ払うと過食も進むようになっていたためその日も過食する食べ物を買いコンビニに行きました。
過食用の食べ物をふくろいっぱいに買って、家に着くまで我慢できずにコンビニの隣りのマンションの入り口で過食し、全て詰め込んでそのマンションの入り口で寝てしまったのです。
気付いたらそこのマンションの住民が警察に連絡したらしく私は警察に起こされ注意され家まで送ってもらうということがありました。
もう酔っ払ってる自分が何をするか分からなくなるほどで怖くなっていきました。
続きます。
今まで雑に扱っていた自分を満たしてあげること。
色々考えてもずっと摂食障害だった私の心と体は今まで当たり前だったことを変えてみることをすぐには受け入れられませんでした。
まずは「カロリーを計算することをやめて食べたいものを食べる」ことにしました。
自分の中で禁止している食べ物を食べること。
この時の私にはとても怖いものでした。
「食べたいもの」が分からなかったのです。
「食べたい」より「詰め込みたい」って感じだったので食べだしたら止まらなくなることは目に見えてました。
もし止まらなくなってまた過食したとしてもその後に調整(カロリー制限や吐こうとすること、下剤など)することは絶対にやめよう。そう決意しました。
本来ならば食事というものは楽しくておいしいものを食べると満たされるものです。
この感覚を取り戻す為に頑張りました。
この食べ続けたらどうなったかをまた別な記事で書こうと思います。
そしてもうひとつ私にとってとても勇気のいることを行動にうつしました。
それは仕事を変えること。
これが、とても勇気いりました。
次の記事では私の当時働いていたスナックのこと、転職した仕事について書いていきます。